すこう福祉会のご紹介

すこう福祉会の理念

障がいのある利用者とその家族が、この地域で働きながら、あたりまえに生活できる幸せを求めて事業に取り組んでまいります。
それには、安心で安全な施設運営に努め、利用者と職員の絆、職員同士の絆、地域の人々との絆を大切にします。

<経営方針>

  • 利用者及び利用者の家族の人権を尊重し、それらを支える職員の幸せを追求します。
  • 利用者の安全を確保し、その特性を大切にして、働くことに喜びと希望を持ち、生きがいのある生活ができるように支援します。
  • 地域の人々と交流し、明るく開かれた施設運営に努めます。
  • 持続可能な健全経営と、情報の公開に努めます。
  • 関係法令を遵守すると共に、職員には各自の役割を明確に認識させ、職務を的確に遂行できるよう努めます。

障害福祉サービス事業

障害者自立支援法が施行された平成18年10月から下記の事業を行っています。

就労継続支援B型

就労経験のある障害者などに対し、就労の機会を提供するとともに、生産活動などの機会の提供を通じて、その知識および能力の向上のために必要な訓練などを行なうサービスです。

働きたいという強い思いがありながら、体力、年齢などからわらしべの中で支援を受けながら働き続けたい方が主です。しかし、就労移行支援の2年間が終了したものの、希望の就労先と出会えず、引き続き就労を目指している若い方もいます。外での実習の機会があれば行うとともに、わらしべ内の作業も他の作業を経験できるよう対応しています。

生活介護

常時介護を必要とする障害者に対し、主として昼間において、障害者支援施設などの施設で入浴、排せつまたは食事の介護、創作的活動、または生産活動の機会を提供するサービスです。

日中介助を受けながら、作業も行います。入浴をご希望の方は生活介護を利用していただいています。入浴はご家族の方の介護負担軽減を目的に4つの浴槽(特殊浴槽、リフト浴、一般浴、個浴)でその方に合った介助を行っています。ご自宅での入浴が難しい方が半数以上となり、重度、高齢化していますが、安心、安全な介助を行っています。
作業の間に休憩を多く取り、レクリェーションをしたり、横になる必要がある方には休む場を用意したりと、障害や体の状態にあった支援をしています。

わらしべホーム 2019年4月スタート

グループホームは、障がいのある方の自立生活の願いを実現するためにできた共同生活の場です。

平成24年9月より、指定特定相談支援事業を行っています。障害福祉サービス等を申請した方について、サービス等利用計画の作成、及び支給決定後のサービス等利用計画の見直し(モニタリング)を行います。地域に根ざした相談支援事業所として、多様な相談に対応しています。

施設のご案内

営業日時
月~金(土・日・祝祭日 適宜)
午前9:00~午後4:00
定員
40名
就労継続B型:20名
生活介護事業:20名
事業者指定コード
2010700033
敷地
総面積:2,526.34㎡
建物
面積:1,099.8㎡
(鉄骨平屋建、一部鉄筋コンクリート造、地下1階鉄板葺)

理事長・施設長あいさつ

理事長:宮﨑隆司

 9月1日は開所記念日です。
「すこう福祉会ワークハウスわらしべ」は18周年を迎えました。

 無認可の「共同作業所時代」は、自治体からのわずかな補助金しかなく、先が見えない不安という現実がありました。それでも障がい者やその家族・関係者は心を寄せ合い前を向いていました。そうした中、県や国に働きかける運動が全国各地で起こっていました。ここに通ってくるなかまと、ここで働く職員に先の展望が見えるようにしたい。わらしべも法定事業への移行、「社会福祉法人」をめざすことになりました。そのためには、土地の確保や施設建設のために何千万円もの資金を確保なければなりませんでした。多くの市民のみなさまに絵画展やバザー(物資販売)にコンサート、ビン募金や街頭募金などで呼びかけ、関係者みんなで資金作りに取り組みました。本当に多くの方に協力していただきました。法人になってからも「わらしべを支援する会」のみなさまを中心に、借入金返済のため日々活動してきました。8年かけて全額返済できました。多くの方が私たちの声に耳を傾け、心を寄せ、物心両面で支え続けて下さいました。大変な時代でしたが、みんなが大きな目標を持ち前に進もうとしていました。

 社会福祉法人になり、18年の歳月、本当に色々なことがありました・・・

 そして、新型コロナウイルス感染症に追われ続けたこの3年半でした。わらしべでの生活も、一日中マスクをつけ、消毒や検温など、大きな変化と負担を余儀なくされました。そして、わらしべの仲間・関係者にも感染者出てしまいました。しかし、施設内でのクラスターや感染した方が重度化することもなかったという点については、本当に良かったと思います。
 この3年で生活が変わりました。「緊急事態宣言」があり、行動制限ということで、人との接触を避けて密にならないような行動が呼びかけられました。そして、関係者や仲間たちの活動も大きく制限されました。
 感染対策による日常の制限、仕事が減る、イベントの中止など・・大きな影響もうけました。ようやくここでコロナ対応も大きく変わっていきます。ただ、終わりの見えない感染対策、現在もコロナの感染者がこの地域でも出ています。まだまだ油断できない状況です。

 また、社会情勢による物価の高騰、温暖化の影響での気候変動(今年は特に猛暑になっています)と各地で起きている災害に対しても先行き心配な点です。

 開所して18年になります。初代理事長の岡村さんがいつも考えていた「障がいを持つ仲間たちが、この街であたりまえの暮らしを営むこと」刺刀さんがわらしべを立ち上げた時、「この街で仲間たちの働く場をつくりたい」は、今も、そしてずっと、変わらない想いです。

 建物と備品はだいぶ傷みはじめています。仲間と家族の高齢化の問題、将来に向けての職員体制(社会全体で働き手不足)のことなど避けて通れない課題が一気に押し寄せています。その中で、地域の中でどういう法人(事業所)にしていくのか、わらしべは地域の中でどういう位置を占めたらいいのか、色々な課題に、正面から、そして誠実に向き合っていかなければなりません。未来をどう切り開いていけばいいのか、日常を積み上げながら、見極めていきたいと思います。

 わらしべは多くの人たちの応援がありここまで来ました。今も大きな財産と思います。課題を達成していくための特別な方法はありません。信頼できる皆さんと共にまとまり、これまでの歩みをゆっくりでもいいから進んで行きたいと思います。

施設長:神田幸江

障害を持った仲間たちに働く場をという当事者の思いから始まった「ワークハウスわらしべ」。当時の理事長、職員、仲間とぶどう畑の木を切るところから始めた当施設は、平成17年に須高地区初の「身体障害者通所授産施設」と「身体障害者デイサービスセンター」として開所しました。

開所1年で制度の改革という大きな壁にぶつかりました。当時「長野県内で一番影響を受けた施設」と言われたときの行き場のない思いは忘れられません。

そんな厳しい中でしたが、現在は日中通所事業、共同生活援助事業、相談支援事業の3事業を展開、それぞれの仲間がご自身に合った作業をして日中を過ごしていただいています。

これまで多くの仲間との出会いがあり、仲間や家族の思い、人と人との繋がりが大切であることを実感し、仲間のニーズに応えながら日々支援にあたってきました。また、支援する会の方、ボランティアの方との出会いとご協力から、安心で安全な施設運営ができたと感じています。皆さんへの感謝の気持ちを忘れず、日々仲間と向き合える場であるよう職員一丸となり対応させていただきます。

今後も地域に求められる施設を目指してまいりますので、何卒よろしくご支援賜りますようお願い申し上げます。

公開情報

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